美酒爛漫の米ぬか発酵エキス[素材ストーリー編]

「稲作は弥生時代に大陸から伝播し、水稲農耕が定着した」学生の頃、歴史の教科書で学んだ記憶がうっすらと残っている方も多いのではないでしょうか。お米は日本人の食文化の基盤を築いただけでなく、日本酒(清酒)醸造という酒文化も花開かせました。その酒造工程から生まれる副産物「米ぬか」が、私たちに更なる新しい価値をもたらしてくれました。

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美酒爛漫の米ぬか発酵エキス[素材ストーリー編]

お米と日本人

日本人の主食はお米と言われているように、遥か古代の時代から我々日本人とお米の関係は切っても切り離せないほど密接な繋がりを持ってきました。ところで、なぜお米が我々日本人の主食となり得たのでしょう?

[1]他の作物より多く獲れること
[2]毎年安定して収穫できること

これらの条件を満たしていたためと考えることができます。日本は温暖な気候で、かつ雨や雪も多く、良質な水に恵まれていたことが米作りとして適地適作だったようです。

稲作と共に花開いた文化

稲の実りが豊かな国、日本。稲作文化は日本に更なる新しい文化をもたらしました。それが米を原料とする日本酒(清酒)造り文化です。一説には5000を超えると言われる国内の日本酒銘柄。そのルーツを辿っていくと稲作が伝わった時期まで遡り、古い文献に当時の様子を窺い知ることができます。3世紀頃に記されたとされる『魏志倭人伝』の中に酒にまつわる記述が初めて登場します。しかしながら、この文献では当時の酒が米を原型としたものかについては、その内容からは窺い知ることができません。

米を原料とした酒造りについての最古の公式記録は、奈良時代初期に編纂された『播磨風土記』とされています。更に平安中期の10世紀頃に完成したとされる『延喜式』では、当時の律令制下に「酒造司(みきのつかさ、さけのつかさ)」という役所が置かれたとの記述があり、専門職の役人が酒造りを任されていたことがわかります。米作りから派生した酒造り。お米を原料とした酒造りは稲作文化以降各地に伝わり、現在の日本酒醸造技術として進化を遂げました。

化粧品としての効能

玄米から清酒造りに不要な部分を取り除く精米工程で大量発生する米ぬか。そこには化粧品としての有効成分が見つかっており、キレート作用のフィチン酸、紫外線吸収や酸化防止機能としてのフェルラ酸、酸化を抑制する作用を持つγ-オリザノールといった多くの天然成分が含まれていると言われています。

一般庶民の間では、「女性は必ず米ぬかを木綿の袋に入れたぬか袋を銭湯に持参し身体用洗剤として利用していた」とか、「お米のとぎ汁で肌を洗うと美容効果がある」といった美容にまつわるエピソードが歴史の中にはいくつも残されています。現代だからこそそれらの美容効果は科学的に証明されているわけですが、昔からそうだったわけではありません。おそらく、先人たちからの知恵が長きに渡って語り継がれてきたのでしょう。

米産地、秋田

国内の米生産量(平成23年度・農林水産省)を見てみると、新潟県、北海道、秋田県の順に並び、秋田県は上位に位置しています。秋田米と言えば『あきたこまち』が全国的にも知名度が高く人気のある品種です。秋田県が稲作環境として適している理由としては、白神山地、奥羽山脈、鳥海山から連なる山々を源流とし、「名水百選」にも選定されるほど水環境が豊かであること。もう1つは、雪国でありながら日照時間が長く、太陽の陽射しにも恵まれているということです。これら地理的条件と気象的条件が幸運にも重なった秋田の風土が、上質な風味の『あきたこまち』を育んでいるのです。

革新的酒造メーカー、秋田銘醸株式会社

「米の秋田は酒の国」とも謳われる秋田県。『あきたこまち』を原料米として造られた秋田の地酒「美酒爛漫」の製造を手がける秋田銘醸株式会社は、大正11年から続く秋田県湯沢市に蔵を構える酒造メーカーで、生産量、出荷量ともに東北ではトップクラス。主力商品の「美酒爛漫」は平成23年5月の全国新酒鑑評会で金賞を受賞するほどの高い評価を受けています。古くからの伝統を継承した5人の杜氏を中心に伝統的酒造を行う一方、杜氏の腕や勘だけに頼らない科学的な分析を行う研究部署を独自に有する革新的な酒造メーカーであることが特徴的と言えます。

秋田の酒蔵から化粧品原料

秋田銘醸は、酒造工程中に大量に廃棄処分されていた米ぬかの応用研究を行い、平成16年には秋田県総合食品センターとの共同技術によって「米ぬか発酵液」を開発しました。実はこの「米ぬか発酵液」を生み出した同社独自の発酵技術に、我々は大きな期待と可能性を見出しました。日本国内に酒造メーカーは数多くありますが、こうした高い技術力を併せ持つメーカーは他にはありません。我々はその「米ぬか発酵液」を化粧品原料として応用し化粧品の新たな可能性を広げられないかと考え、同社と手を組み、共同研究を進めていき「美酒爛漫の米ぬか発酵エキス」の開発に成功したのです。

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